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現代版キャラクター設定の例:現実と非現実の間

いくつかのご指摘がありましたので、その4作成しました。
ご指摘のうち一つは、「あのくらいなら一つのキャラに詰め込んでも大丈夫だろ」というもの。
もう一つは、「あれでどうやったら実在の人物になるっちゅーんじゃ!」という突っ込みです。

改定前の稿に集めた項目を統合するといささかトンでもキャラになりますが、「実は前世が○○」だの「実は秘められた能力が」だの「世界を崩壊させうる秘密の鍵で」だのというありがち設定が含まれていません。そういうわけ実はあれでもまだ、実在の人物になりうる項目(本当か?)だけを選んでいます。
ですから実のところ、「あれ全部を一人のキャラに突っ込んでも何とかなるんでは?」というご指摘は間違いではありません。
ただ、ライトノベルが記号化されたキャラクターを扱うという性格を強く持つ事を考えた場合、これはライトノベルに向いているでしょうか?
一つのキャラクターにここまでの要素を詰め込んで、メリットがあるのでしょうか。作り手にとっての取り扱い、読者にとっての解釈の双方に関して、非常に難しいものがあると思います。

それはさておき。
せっかくメールをいただいたことでもありますし、全部突っ込んでみたバージョンをご紹介しておきましょう。

フィクションキャラクター版

メールフォームよりご投稿いただいたものです。
原文ママで掲載させていただきます。

現代版キャラクター設定の例ですが、以外に一名に収束できそうです。

> ごく普通の一般サラリーマン家庭に生まれる
問題ありません。

> 祖父・曽祖父などが中国大陸で活躍した
「不毛地帯」の主人公、壱岐正みたいな祖父が居るなら 関東軍参謀として中国大陸で活躍してるやも・・・

> 遠い先祖は、何か大きな事をしでかした疑いがある
具体的に書かなければ、どうにでもw

> 外国軍の士官学校にリクルートされるも、お断りする
ホームステイ先で間違って米軍の入隊届けにサインしたりする人は現実に居たそうです・・・
他にも高橋是清に至ってはアメリカを放浪中に奴隷になったことがあるとか。

> 士官学校(防衛大学校)入学試験に合格するが、入学を辞退する
> 東大を卒業

第一志望が東京大学で、最後の滑り止めが防衛大だったとか。
家が普通のサラリーマン家庭みたいなので「うちはお金ないから、国立駄目だったら防衛大だよ!」でおk

> 国家公務員試験(第一種)受験するも、受験中に「馬鹿馬鹿しくなって」受験放棄。終了前に試験会場を去る
> なぜか海外就職して、東南アジアの密林で勤務

むしろ実際に一次は通ったものの(受験中に受験放棄するのは誰にでも出来る)、希望官庁(外務省辺り)の内々定が貰えそうになかったので、「馬鹿馬鹿しく」なり、商社へ…の方が面白いかもしれません。

商社なら・・・
> 生活に困らない程度に外国語は話せる
留学経験や商社勤務でおk

> そうは見えないが、体力バカである
> 実はひっそりと軍人でもある
> かつては射撃の名手

ですから留学(放浪?)中に・・・

> 睡眠時間はかなり短い
個人差はあります、私なんか12時間寝ないと頭が回りません、その逆も当然居るでしょう。

> 普段はバカである
賢すぎて、論理が飛躍する方なのでわ?

> 死体を見ても、眉一筋動かない
グロ嗜好なんでしょう、ただの死体じゃ物足りないんです。

> 参謀属性あり。ただし、悪の参謀型
現実世界でも神重徳大佐なんかは、普通の参謀+陰謀家のようです。
有能で悪辣で、でもシナプスの繋がり方がずれている方なんですね。
高橋是清+神重徳みたいな方で、瀬島龍三みたいな凄腕のじーさんがいるのですよ、きっと。

まとめて言うならば、武官であり文官である、頭脳明晰なはずだが大ボケかます腹黒。 昔なつかしスーパーヒーローの親しみやすいバージョン・参謀役も自分で兼ねます、というところでしょうか。
古い例えで恐縮ですが、仮面ライダーで言うなら一号の頭とおやっさんの周到さ、二号のパワーとアマゾンの天然っぷりを一人のキャラに突っ込んだようなものですね。
一人で何役もこなせるキャラではありますが、逆に他のキャラクターと食い合わないように扱うのはかなり困難かと予想されます。

むろん力技でごりごりとこいつを使いこなす作家がいれば、それを否定するものではありません。


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